秀才はバカ、天才は友

BSで今、世界中で活躍する哲学者と経済学者、数名が資本主義に関する対談をしていました。

 

実に面白い。

 

歴代の哲学の巨匠、経済学の天才達の言葉を巧みに用いながらも持論をうまく浸透させる話術。

 

別々の学問を極めた者同士が別々の言語で持論を語るのになぜか融合して意見が一致する。

 

資本主義というド経済の話で、経済学者は人生を掛けて客観視した話をする。

客観視しないと経済に飲まれてしまい自分の言葉で語れないから。

でも哲学者はもともと学問を突き放す癖がついているため経済を冷めた観点で観る。

 

前者は熱、後者は冷、それでも融合する。否、融和する。

どちらも溶けずに、ちょうどアイスの天ぷらのように熱と冷が共存する感じ。

 

そんな中、あるチェコの経済学者は難しいことを簡単に説明する天才でもある。

 

例えば

「価値は本来、測ることができないから資本主義が成立し、そして崩壊する危険も孕む。」

これはものすごく深いことを言っていて、これだけで本が一冊書ける内容。

 

それをこの経済学者は

「リンゴよりトマトが何倍好きかというのは測れない。お父さんとお母さんはどちらが価値があるかは説明できない」

という表現をした。

この2つの文章で資本主義に潜む闇のパワーをも表現してしまう。

 

逆に簡単に表現し過ぎて伝わらないんじゃないかと冷や冷やして観てしまうほどでした。

 

僕の中の「頭が良い」という定義は人と違っていて、学者は僕の中では頭が悪い部類に属する人が多かったのですがこの人は違う。

 

さらに、この価値に関してはまだ自分の中で答えが出ていないとも言った。

 

経済を熟知し、それに飲まれることなく客観視し、誰でもわかる簡単な例えを使って語り、「自分が分かっていること」と「自分が分かっていないこと」の区別がつき、そして分かっていないことも分からないと逃げずに今の自分のステージでちゃんと語り、語ったうえでまだ分かっていないと白状する。

知の頂点にいる天才が「分からない」と言える。

しかも責任から逃れるわけではない、分からないながらにも現状をちゃんと言葉にする。

そして潔く「まだ分からない」と言う。

 

金メダルを取ったスポーツ選手が「私は弱い」と言えますか?

 

Facebookで友達100人いなくていいから、こういう人と友になりたい。

 

 

学者に頭が悪いとか言っておきながら「で、資本主義とは?」の私の意見を言わないのは卑怯なので明日ちゃんと書きますね。

 

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