切ない欲望の螺旋

夜にご馳走が待っている時は昼ごはんを抜く。

 

疲れてヘトヘトの時にすぐに寝ないで、映画を観てから寝る。

 

サウナから水風呂。

 

よくブログで書く禁欲と解放ですよね。

我慢すればするほど、その後の快感が増幅する。

それが分かっているから快感を想像しながら耐えるのもまた快感。

本能的には痛みを避けるはずなのに、その先にある快感を助長させる想像力が痛みをも快楽に変えてしまう。

目先の欲に飲まれる人間には分からない、一段上の高次元の快楽。

 

では、さらに高次元はあるのか?

 

例えば別れと再会は?

 

再会の喜びのために別れる。

う~ん、そんな組み合わせがあったのか~(孤独のグルメ風)

 

HYが、愛する人を失う悲しみを書くために彼と別れて、歌が完成したらもう一度付き合った。という話を数年前のクリスマスの約束(小田和正さんが毎年クリスマスに放映するいろんなアーティストが共演するLIVE)で言ってました。

 

いつでも会えて、当たり前のように愛し合っている時にはまだ本当に大切に想うとか、深愛とか分からないのかも知れない。

 

失ってみないと分からないこと。別れてみないと感じることができない愛おしさ。

 

その痛みを身体の芯まで味わってからの再会。

 

数段深い愛が生まれそうですね。

 

禁欲と解放で片づけてしまえばそれまでかもしれませんが、喜びと悲しみと愛と辛さと暖かさと苦さと切なさと痛みと、会えない時間が作り上げた様々なものが何重にもコーティングされた愛、禁欲と開放なんて軽い言葉では表現できないもっと奥深いものを感じます。

 

 

 

そしてその幸せを知った後

 

さらに増幅させるためにまた別れて

 

そしてまた再会するのか

 

 

一年に一度だけ咲き乱れる桜のように

 

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