限界の限界の先

 

続きまして極寒。

スタート初日、マイナス26℃。

地元の選手が「最高の温度だ。マイナス34℃を越えると辛いからな」と言っていました。

いやいやいやいやいや、同じだろ。ひたすら寒いだけやろ。て思いましたけど、バスケをしていて最高に気持ちが良い気温は12℃。

20℃を越したら暑くてバテます。この8℃の違いは大きい。一年中氷点下の彼らにすればマイナス26℃と34℃は別世界なんでしょうね。

 

そしてこの気温がレースを左右する。

初日リタイアした人数、全体の3分の1。

初日の夕方まで2位を走っていた選手がその夜中にリタイア。

明暗を分けたのはたった一つのこと。

 

下着です。

 

1位の選手との違いは下着を着替えなかったことだけ。

1位の選手は夜に備えて汗でぬれた下着を着替えた。2位の選手は1位の選手との差を縮めるために着替えずにそのまま夜に突入。

夜になるとマイナス43℃。

前述の通り全く実感のない世界ですけど、昼との気温差17℃と言えば少しはイメージがわくかもしれませんね。

汗をかいた下着が凍って低体温症を引き起こす。全身が痙攣のように震えてまともに走れない。朝から走り続けているから疲労と睡魔が襲うから寝袋を広げて野宿を試みる。

しかし「寒すぎて休めない。寝るくらいなら歩いていた方がましだ」と言って歩き始めるも悪寒で筋肉が縮こまって歩けない。マイナス43℃の山中に一人で動かなくなったことを装着しているGPSを通して本部のモニターがキャッチ、レスキュー出動。そのままリタイア。

実力はあるのに下着一枚でリタイア。

僕も20歳の時にアメリカのヨセミテ公園(公園といっても3,000㎢あるでかい自然の国立公園ね(笑))でテントを張って寝たことがあるんだけど夜中の気温は0℃。

持っている服を全部着て毛布にくるまったけど、寒くて寒くて一睡もできなかった。0℃ってこんなに寒いのかっていう記憶しかない。そこから43℃下がるんでしょ・・・

 

その他にもウルトラマラソンのベテランでサハラ砂漠横断マラソンで3位にも入賞している日本人ランナーも初出場していて

初日の夜に濡れた靴下を焚火で乾かしたところ、乾かし方が少し弱く湿っていたことが原因で凍ってしまい夜中に足が凍傷になり進めずリタイア。

 

全てのコンディションを約束されたレースでは実力や若さが勝敗の99%の要因ですが、この環境ではそんなものはたかがひとつの要素にしか過ぎない。

 

そのリタイヤした日本人へのインタビューです。「悔しさ?ありません。悲しさ?ありません。ただ惨めなだけです。」

 

選手の全員が「寝るくらいなら歩いていた方がまだましだ」て言っている。疲労と寝不足とストレスで日中でも寝落ちしてしまうくらいの睡魔なのに夜中、歩いていた方がましなくらい寒い・・・

 

 

そして選手たちを苦しめる数多の要素のうちの一つ。まつ毛が凍る。

凍ったまつ毛に防寒用のマスクから出る吐息と汗の蒸気がついて氷柱になって視界を遮る。引っ張っるとまぶたごと取れてしまうので手袋から死ぬ思いで手を出して

まつ毛を温めて氷柱を溶かす。夜中は手を出したくないから氷柱がすごくなる。ヘッドライトの灯りだけで真夜中の山を歩いているのにさらに氷柱と吹雪で視界が遮られる。

 

その先にある何が見たくてこんなことをしているのだろうか・・・

 

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